絶対参照と相対参照 (mm0720)
(1) 相対参照 絶対参照とは
- 相対参照
- 数式が入力されたセルを基準として、他のセルの位置を 相対的に 決めること
- 絶対参照
- 数式が入力されたセルに関係なく他のセルの位置を 絶対的に 決めること
(2) 相対参照
参照
相対参照
列の相対参照
(3) 絶対参照
参照
絶対参照
列の絶対参照
(4) 実際的な例
- (a)セルC2 に =B2/B6 と入力して下側へコピーすると #DIV/0! になります
-
A B C
┌──────┬───┬────┬
1| |輸入額| 比率 |
2|コンピュータ|152.83|=B2/B6 | ← 0.382774
3|半導体・素子|117.68|=B3/B7 | ← #DIV/0!
4|自動車 |101.74|=B4/B8 | ← #DIV/0!
5|航空機 | 27.02|=B5/B9 | ← #DIV/0!
6| 合計|399.27| |
こちらはずれて正しい↑ ↑こちらはずれては困る
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(b)セルC2 に =B2/$B$6 と入力して下側へコピーで正しく計算できます
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A B C
┌──────┬───┬────┬
1| |輸入額| 比率 |
2|コンピュータ|152.83|=B2/$B$6| ← 0.382774
3|半導体・素子|117.68|=B3/$B$6| ← 0.294738
4|自動車 |101.74|=B4/$B$6| ← 0.254815
5|航空機 | 27.02|=B5/$B$6| ← 0.067674
6| 合計|399.27| |
↑Bも6も動かないように$で縛る
(5) 数式バーでF4を使う
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$A$1 などの入力は面倒なので、[数式バー]上で =A1 のA1 を
選択してから F4 キーを繰り返し押すと
-
相対(A1) → 絶対($A$1) → 複合(A$1) → 複合($A1) → 相対(A1)と順々に変化します
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自分が設定したい部分で F4 キーを停めます
(6) 範囲に名前をつける
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上の輸入額の例では合計のB6を選択して、[挿入(I)] → [名前(N)] → [定義(D)]で
[輸入額合計] と入力 → [追加(A)]ボタンを押します
- セルC2 =B2/輸入額合計
- セルC3 =B3/輸入額合計
- セルC4 =B4/輸入額合計
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このように、名前をつけることで絶対参照にしなくても
コピーを容易にできる場合があります
(7) 応用編
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絶対参照・相対参照を駆使すると
下の例のようにたった一つの式で恐るべきことができます
- A1 からF13 まである表をキャビ番でA15 からF19 に集計する例です
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A B C D E F
┌──────┬───┬───┬───┬───┬───┬
1| キャビ番 |検査数|合格数|廃棄数| 素材 | 塗装 |
2| r | 260| 255| 0| 0| 5|
3| p | 256| 254| 0| 0| 2|
4| b | 276| 263| 1| 5| 7|
5| h | 211| 196| 1| 7| 7|
6| r | 260| 255| 0| 0| 5|
7| p | 256| 254| 0| 0| 2|
8| b | 276| 263| 1| 5| 7|
9| h | 211| 196| 1| 7| 7|
10| r | 260| 255| 0| 0| 5|
11| p | 256| 254| 0| 0| 2|
12| b | 276| 263| 1| 5| 7|
13| h | 211| 196| 1| 7| 7|
14| | | | | | |
15| キャビ番 |検査数|合格数|廃棄数| 素材 | 塗装 |
16| b | 828| 789| 3| 15| 21|
17| r | 780| 765| 0| 0| 15|
18| h | 633| 588| 3| 21| 21|
19| p | 768| 762| 0| 0| 6|
セルB16 に =SUMIF($A$2:$A$13,$A16,B$2:B$13) と入力します。
絶対参照↑
列は動かさない(複合参照)↑
行は動かさない(複合参照)↑
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あとはセルB16 をドラッグしてF16 まで、それからB16 からF16 を
選択してから19行目までドラッグコピーします
参考ページ
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[[20030821001223]]
『キャビ番ごとに集計したい』(伊豆りん)
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↑[通りすがりの者][トモ][ヒロ][統合][おいぼれ弥太郎]さん、いつもありがとう
↑[シニア]さん、いつもありがとう。最近書き込みがないので心配しています
2022/01/16:更新 2004/07/20:登録 訪問者: