STDEV 関数
Microsoft Excel の関数 STDEV STDEVP の使い方を説明します、
この関数は 母集団の標準偏差 を返します
STDEV 関数
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STDEV
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[語源]:STandard DEViation
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[読み]:スタンダード・ディービエーション
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[書式]:=STDEV( [数値1] , [数値2] ... )
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この関数は データを母集団の標本と見なして、母集団の標準偏差 を返します
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=STDEV(A1:A10) では
データ範囲 A1からA10 を 母集団の標本と見なして 母集団の標準偏差
27.46391572 を返します
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STDEVP 関数
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STDEVP
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[語源]:STandard DEViation Population
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[読み]:スタンダード・ディービエーション・ピー
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[書式]:=STDEVP([数値1],[数値2]...)
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この関数は データを母集団全てと見なして、母集団の標準偏差 を返します
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=STDEVP(A1:A10) では
データ範囲 A1からA10 を 母集団全てと見なして 母集団の標準偏差
26.05455814 を返します
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STDEV と STDEVP の使い分け
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STDEV
- 標本標準偏差
- データが母集団の標本の場合に使います
- こちらが一般的に標準偏差と呼ばれます
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STDEVP
標準偏差とは何を計算しているのか
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標準偏差は一体何を計算しているのか
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1. 2. データと平均との差を求め
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3. 結果を2乗して
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4. その総和を求めて
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5. データ数で割ります、標本では 10-1=9 で割り、母集団全体では 10 で割ります
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6. その平方根
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標準偏差って何
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標準偏差は 平均値からのデータの散らばり度合い を表します
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この標準偏差を一般的に σ (シグマ) で表します
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標準偏差が小さければ 散らばり具合が小さい といえます
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正規分布に従うデータの場合データが存在する確率は下のようになります
- 1σ :平均 + σ と 平均 - σ の間に:68.3%
- 2σ :平均 + 2σ と 平均 - 2σ の間に:95.4%
- 3σ :平均 + 3σ と 平均 - 3σ の間に:99.7%
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上の関数で求めた例では 標準偏差 = 27.5 なので
原理的には 1328.6 - 27.5 と 1328.6 + 27.5 の間に全体の
68.3% のデータが存在するということです
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上の関数で求めた例を実際にプロットしてみると
1328.6 - 27.5 = 1301.1 と 1328.6 + 27.5 = 1356.1 と の間に全体の
(6.5 / 10) = 65% のデータが存在しています
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3σ (3シグマ)
3σ:μ - 3σ と μ + 3σ の間にほとんどのデータが入ると言うことです
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上の例では σ = 27.5 なので 3σ は σ の 3倍 ですから 3 * 27.5 = 82.5
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μ - 3σ = 1328.6 - 82.5 = 1246.1
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μ + 3σ = 1328.6 + 82.5 = 1411.1
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正規分布に従うデータの場合 1246.1 から 1411.1 の間に 99.7% のデータが存在する事になります
STDEV.S と STDEV.P について
Excel2010 以降 STDEV が STDEV.S にSTDEVP が STDEV.P に更新されました、以前のバージョンで動かす可能性がなければ移行するのが良いでしょう。
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STDEV → STDEV.S
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STDEVP → STDEV.P
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2024/04/09:更新 2010/08/22:登録 訪問者: